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【小鹿酒造】コロナ禍で迎えた50周年のその先も、地域と一緒に焼酎づくりを

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【小鹿酒造様】のご紹介です。

取材を再開したのが2023年7月某日。新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延してから約3年と6カ月、第5類に移行してから3カ月が経とうとした頃でした。生活様式などにおいてもあらゆる影響をもたらした新型コロナですが、当時、お酒は外飲みから家飲みへとシフトしているというニュースも耳にました。実際、酒造会社としてどのような変化があり、どのように感じてこられたのでしょうか。また、これからに向けた意気込みなどを色々と伺ってきました!

新型コロナウイルスの感染拡大で起きていたこと

お話してくださったのは、常務取締役の児玉さん。進行盛り上げ役を水上さんがしてくださいました。早速、新型コロナウイルス感染症が拡大していく中、どのように感じられたのかを伺ったところ、返ってきたのは「外出制限やイベントの自粛で飲食店への来客数が減少する中、自分たちに何ができるだろうかと日々悩んでいた」という取引先を心配された言葉でした。また、営業先を訪問したいけれど、社員の安全面も考えると行かせるわけにもいかない。会社としても制限せざるを得ない状況となり、焼酎をPRする場がなくなったことには葛藤があったといいます。特に焼酎の製造期間はかなり厳しく制限されたそう。”酒造会社”としての打撃が大きかったと思うのですが、真っ先に”人”の心配についてお話されたのが印象的でした。

常務取締役の児玉さん(左奥)と水上さん(右奥)(筆者撮影)

焼酎業界を苦しめたのは、新型コロナだけではなかった!?

実は、新型コロナウイルスが拡がる中”サツマイモ基腐病”が流行し、原料であるサツマイモが不足するという事態が発生していました。1つでも見つかると畑一帯に影響を及ぼす基腐病。加えて物価の高騰が続いたことで、廃業したサツマイモ農家さんは多かったそうです。焼酎が消費者に届くまでの、様々な立場の方が甚大な影響を受けていた事実を知り、とてもやるせない気持ちになりました。この状況の中でも小鹿酒造として「製造は製造として良い焼酎をつくろう、営業は営業としてしっかり焼酎を売ろう、それぞれができることを着実に進めていこう」。そんな気持ちでみんな向き合ってきたと児玉常務は教えてくださいました。

柔らかい物腰ながら、力強く前向きに語る児玉さん(筆者撮影)

創業50周年という大きな節目を迎えた小鹿酒造

小鹿酒造は、2021年に創業50周年を迎えています。本来であれば取引先の方々などを招いて盛大にお祝いをするはずでしたが、大きな節目とはいえ断念したそうです。とはいえ「できることを進めていく」という言葉のとおり、同じタイミングで50周年を迎えた仮面ライダーとのコラボ商品『生誕50周年記念焼酎』を発売されました。筆者も知ったときには衝撃を受け、とてもわくわくしたのを覚えています。このコラボは2023年も映画「シン・仮面ライダー」と続き、仮面ライダーファンや焼酎ファン、生誕地である宮城県など全国各地から反響があったそうです。

2021年に発売された限定コラボ焼酎の仮面ライダーラベル全12種(筆者撮影)

新商品や企画をうちだしながら、進み続けること

コロナ禍では医療機関のアルコール不足によりスピリッツを製造しましたが、小鹿酒造として初となるクラフトジン「AIRA  ORIGIN(アイラ オリジン)」も発売しています。香りづけには辺塚だいだいを使用しており、大隅ならではのジンですよね。さらに最近では、若手社員の方々が中心となって、小鹿酒造の公式インスタグラム を活用したPRも活発になっています。定期的に開催されるインスタライブはすでに13回開催。実際にキャンプをしながら配信する『KOJICAMP(コジキャンプ)』など、気になる内容盛りだくさんですので、ぜひチェックしてみてください♪私もこのブログで取材したいくらい気になっています(笑)

新商品のAIRA ORIGIN。炭酸やオレンジジュースで割るのがオススメ(筆者撮影)

これからも地域と一緒に焼酎づくりを

最近では、少しずつ5合瓶の需要が増えているそうです(でも元に戻っているわけではないそう…)。これは飲食店での”キープ”が増えている証でもあるのだとか。徐々に、街の活気が戻っているのを感じます。家飲みが浸透したコロナ禍ではありましたが、外飲みの楽しさが再認識されてほしいですね。最後に、児玉さんは「これからも大隅のサツマイモを使用し、地元の方々とともに、地域を盛り上げていきたい」とお話してくださいました。小鹿酒造を取材した当初から変わらぬ企業体制に、何が起きてもブレない信念と心強さを感じました。工場見学の受け入れも再開されたそうです。これから当ブログでは、小鹿酒造さんをより深堀りしていけたらと思いますので、引き続き記事をチェックいただけるとうれしいです!

今回お話を伺った小鹿酒造の事務所(筆者撮影)

たじこの写真

この記事を書いた人たじこ このライターの記事を読む

初めまして、たじこです! 鹿屋にUターンし、鹿屋・大隅にあるたくさんの魅力を日々発見し、驚き楽しんでいます。 どうぞよろしくお願いいたします^^

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